第14回日本臨床腫瘍学会学術集会が、7月28日から3日間の日程で行われていた。
会場は、神戸国際展示場。

その中での演題を見ていたら、ワークショップの中の「Luminal乳癌の術前薬物療法は、内分泌療法か、殺細胞性抗癌剤か?」という演題に目が留まった。

術前の薬物療法に、化学療法じゃなくて内分泌療法っていう選択もあるかどうか、っていう話題。

私の周りでは術前薬物療法をしたという人がいなかったし、自分の治療も手術から始まったので、術前薬物療法はあまり身近な話題としては感じていなかったのだけど、
ここ最近は、術前薬物療法でどんな効果が出るかによって、その後の治療をどう進めるかっていう研究も進んでいるらしい。

それでも今はまだ、術前薬物療法といえば化学療法が一般的で、内分泌療法については十分なエビデンスがないという状況ではあるらしいのだけど、学会集会のワークショップでこういった演題が出てくるというのなら、何年後かには術前薬物療法の選択肢が増えてくるのかな、と思った。

術前薬物療法の目的は、病巣を小さくしてがんのステージを下げるということ。

私も2年前、ひととおりの検査が終わって今後の治療方針を決めるときに、その選択肢の一つとして術前薬物療法の話もあって、そのときのお医者さんにも「小さく出来るかもしれませんよ」と、説明された。

それともうひとつ、「病巣を持っている段階で薬物療法すると言うことで、その薬に対する反応が見えるので、今後の治療方針を決めていくときの目安にもなる」っていう話もされた。

最近では後者の方の考え方で、術前薬物療法をすることが主流になってきているらしい。
ただ単にがんを小さくするだけでなく、その後にどんな薬物が有効なのか、それはどんな組み合わせなのかがわかれば、治療効率がいい。

もちろん、それに加えて、
そのときの患者のLuminalタイプは何か。閉経前か後か。リンパ転移は。再発スコアは。組織学的グレードは。Ki-67は。…。
また、患者は化学療法を忌避していないかどうか、ということも、その後どういう治療にするかを大きく左右することだと考えると、どれだけの組み合わせでの研究が必要なのか、よくわからないけど…。

それと、
オンコタイプDXで見る、再発スコアっていうのも興味深いなって思った。
「オンコタイプDX(ディーエックス)」っていうのは、手術で取り出した乳がん細胞の遺伝子を検査することで、
乳がんが再発する可能性が0から100の数値(再発スコア)で表される。
数値が小さい(低リスク)なら、ホルモン療法のみ。
数値が大きい(高リスク)なら、ホルモン療法に化学療法を加える。というような選択が考えられるので、
負担の大きい化学療法を、より的確に実施する指標になる。

検査対象は、早期浸潤性乳がん患者で、
・リンパ節転移がない場合:エストロゲンレセプターが陽性の人
・リンパ節転移がある場合:閉経後で、エストロゲンレセプターまたはプロゲステロンレセプターが陽性の人

このオンコタイプDXは、アメリカでは少しずつ広まってきているらしいけれど、
日本ではまだまだ高価。
現時点の価格はわからないけど、2年前の2014年で45万円。保険適用ナシ。
どの病院でもすぐにできるっていうわけでもないらしい。

私の場合は、
もう、「術前」には戻れないから、関係ないといえば関係ないのだけどね。(^^;)

今日書いた過去記事はこちら↓↓
  2014.10.03  八天堂のくりーむパンを持って、以前の職場にあいさつ。

ではでは。
今日はこれにて。

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