ここちよい私を探して ~乳がんになんか負けない

2014年7月、乳がんと診断されました。 全摘手術して、抗がん剤、放射線を経て、ホルモン療法真っ最中。 そして2016年、ようやく本格的に社会復帰! 楽しいこと、うれしいこと、これからたくさんありますように。

2014年09月

今日は、先週がん友のMちゃんに誘われていたアフタヌーンティーに出かける日。
ソラナックスのせいで、頭は少しぼんやり気味だけど楽しみにしてたんだ~。

それに今回は、入院中にリハビリで一緒だったTさんとも会える日。
Tさんとは、入院中にシャンプーしてもらいに行った院内の床屋さんでも偶然会ったりしてたんだけど、連絡先の交換をしてなくて、
「あ~、失敗したな~。メアド交換しとくんだった…。」って思っていたんだ。

そうそう、入院中にシャンプーしてもらいに行ったのは「床屋さん」。胸のキズが気になって、美容院のシャンプー台に上向きになる自信がなくて…。
 
だけど今回、Mちゃんが誘ってくれて会えることに。
がん友ネットワーク、すばらしいな。^^


場所は、東京日本橋のマンダリンオリエンタル。
38階の広いラウンジには大きな生け花もあって、静かで上品。
窓際の席に案内されると、その大きな窓からは遠くまで景色が見渡せて気持がちいい。

3段に重なったおしゃれなケーキスタンドを前に、ハーブティーを頂く。
先週、嵐のように波立っていた自分が嘘みたいに、す~っと穏やかに今のこの時間に溶け込んでいく。
ピアノの生演奏が心地いい。
cups-1496184__180_アフタヌーンティ

平日の昼間にホテルのラウンジでアフタヌーンティーなんて、仕事してたらそうそうできることじゃないし、
こういう疾病利得を享受できるなんて、思ってもいなかった。

3人の話題は、退院後の毎日の様子を話しながら、自然と病気のことへ。
腕の上がり具合、手術のキズの経過、病理診断の結果、これからの治療のこと…。
そんなことを話していると、時間なんてあっという間に過ぎていく。

ずっと、こうしていたいな。
同じ渦中を味わっている人の中にいると、ただそれだけで安心する。

私の今回のパニック発作は病理結果の直後に起きたけど、それは単に引き金になっただけで、原因は病理結果そのものじゃないと、実は思っている。
たしかに、病理結果は安心できる内容ではなかったけれど・・・。

一番の原因は、孤独感か。
7月の検査から今まで、自分の本当の気持ちをどこに持っていったらいいのか、ずっとわからずにいて、
ことあるごとに何かを敏感に感じ取っては、不安と孤独が増大していった。
それが、病理結果を聞いて「次は抗がん剤だ」という段階に来て、抗がん剤に対する恐怖感が加わったら、ぎりぎりでこらえていた表面張力が破れて、バサっと気持ちが溢れ出た。
そんなところだと思う。


3人で、どのくらいの時間を過ごしたことだろう。

MちゃんとTさんは、このあと少しお買い物をするって言ってるけど、
私はお昼の薬を飲んだら、また、ほわ~んとしてきちゃった。
サクサク歩く自信もないので、帰路に着くことにした。

今度はいつ会えるかな。
次会うときは、この薬、少し減らしておきたいな。

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パニック発作を起こしてからちょうど一週間。
今日は、精神腫瘍科を外来受診する日。

その後は、薬のお陰でまずまず落ち着いてはいるけど、
やっぱりまだ、少し さわさわ するときもある。

それに、
パニック発作を経験すると、その後も同じシチュエーションになると、
「また来るかもしれない」っていう予期不安に付きまとわれる。

だけど今日は、通院日。
病院まで電車で行くのは少し不安もあるんだけど、行くしかない。
時間に余裕を持って出かけて、途中で辛くなったら一旦降りればいいさ。

薬だって欠かさずに飲んでいるから大丈夫、って自分を勇気付けて、
カバンには、気を紛らすための飴玉とお水も準備。

精神腫瘍科の予約は午後だから、朝の混んだ電車に乗らなくていい。
午後の予約にしてくれているのは、もしかしたら、そういうことにも気遣ってくれているのかしら…。
きっと、そうなんだろうな。

今日の外来の受診では、その後の経過報告をして
とりあえず、このまま様子を見ましょう、っていう感じ。

次の受診は1ヵ月後。
その間に、もし何かあったら来てくださいね、と言われておしまい。

薬の威力ってすごいんだな。
薬のお陰で命拾いっていう感じ。
しみじみ、おもう。

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パニックを発作を起こしてから6日。
いまだ、ひとりでの生活には戻れず、妹夫婦の家においてもらっている。
それでもこのところは、
薬のせいもあって、気持ちは落ち着いていて、のんびりぼんやり過ごす毎日。

ソラナックスは、朝昼晩の3回の服用。
レクサプロは夜だけ。
IMG_20160902_薬02

精神腫瘍科の先生が言っていたとおり、ソラナックスは即効性があって、
飲むとすぐに、頭がほわ~んとしてくる感じ。
このあいだ、診察を終えたあとに飲んだときも、すぐに効いてくるのがわかったし。

これを1日に3回も飲むもんだから、1日中ほわ~んとぼんやりしちゃう。
出かけても、サクサク歩けない感じだし、
サクサクあるけないどころか、
「やる気」とか「目的」とか、そういう目指すものがなにもなく時間を過ごしている。

そのお陰で発作が抑えられているんだと思うけど、昼間でもついつい眠くなる。

少しは出かけてみようと、近所のショッピングセンターへ散歩に行く。
それでも、ウインドーショッピングなんてする元気はなくて、
ただただ、カフェでお茶を飲んで、
ぼんやりしながら、展示されてるレカロシートに座っては、外の景色や、
目の前を通り過ぎるバギーを押すママたちを眺める。

そのうちに、やっぱり眠くなって居眠り。
気がつけば夕方になっていて、スーパーで夕飯のお惣菜を買って帰る。 
そんな日々。

ここ何年か、ふた月に一度のペースで必ず通っていた歯医者さんでのクリーニングもキャンセルしたし、
以前していたこと、興味があったこと、そういうものが全部どこかに吹っ飛んで
日常が一変した。

このショッピングセンターを行きかう、元気な人たちからしたら、
私は、「あっち側の世界の人」のように思われるんだろうか。
あっち側の世界の、病気のひと。

私、生気のない顔、してるんだろうな。


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病理検査を聞いた翌日、
本当は、
以前の職場にちょっと顔を出す予定をしていたんだけど、

想定外にパニック発作が起きちゃったものだから、
ボスにメールを入れて、
職場へ行くのは急遽キャンセルさせてもらった。

職場では、
ボスが「かずのこちゃん来るよ」って登場予告してくれてたみたいだけど、
ドタキャン。m(__)m

しかも、

一部のメンバーには、
「今度、いくからね~。くりーむパン持って。」って、自分からも連絡済み。
私としては、
みんなに会うことより、八天堂のくりーむパンが楽しみで…!(^^)!ハハハ
カスタードにしようかな~。
生クリームにしようかな~。
ってさ。

だったのに…、、、

いつまでたっても登場しないものだから、
職場の元同僚から、
「ファミマで、クリームパン買っちゃったよーー!!(屮゚Д゚)屮 」ってメールが来た。

あちゃ~~。
ごめんなさい。

私も、
すごく楽しみにしてたんだよ~~。
というわけで、来月にリスケ。
待っててね、くりーむパン。


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昨日の続き。

バスと電車を必死の思いで乗り継いで、ようやく病院にたどりついた。

いつもの外来へいく。
相変わらず患者であふれている。受付のお姉さんに声をかけるのも順番待ちだ。

そうして待っていたら、
あの認定看護師さんの、廊下を歩く姿が目に入った。
あっ! Kさんだ!
でも、声にならない。視線だけ向けて、早足で駆け寄った。

もうほとんど、Kさんの胸に飛び込むような勢い。
駆け寄りながら、こらえていた涙があふれ出した。
やっと来れた。やっとここまで来れたよ。

「ここまで、よく頑張ったわね」
そんなふうな、受容の言葉をかけてくれた。安心感にまた涙があふれる。

隅の方の椅子に座るように促された。それでもまだ涙が止まらない。
私の左に看護師のKさん、右に妹が座る。
状況を説明しなきゃ。たぶん説明したんだと思う。支離滅裂に。

話しているうちに、だんだんと、大きな声を出さずにはいられなくなってきた。
さっきまでは、静かにしていないと今にも爆発しそうだったのに、
今度は、大きな声を出さないではいられない。
「こわい! こわい!」を連発する。

他の患者さんがいるのはわかっているけど、どうか私のことは、どうか、気にしないでください。
「あーあ、この人、いま辛いんだな」その程度で、どうか、放っておいてください。
どうか。どうか。

そんな状態を見かねたのか、奥のほうの空いた部屋へ移動する。
ティッシュの箱を抱えて、
私「こんなんじゃ、これから抗がん剤なんかできない!」
看「抗がん剤は、またひと月先だし、ゆっくり傷もきれいになってからだから…。」
そんな会話をした気がする。

しばらくして、精神腫瘍科へ移動することに。
看護師さんが連れて行ってくれる。
一般の患者は使わない、奥のほうのエレベーターに乗ろうとしたけど、
「え! エレベーター?」
ごめんなさい。今は怖くて乗れません。
なので、多くの患者さんの間を抜けて、いつものエスカレーターへ。
泣きはらしてぐちゃぐちゃの顔を隠しながら、足元だけを見て歩く。

診察室に呼ばれるまでに、どのくらい待ったのかな。
枕とタオルケットを渡されて、そのまま妹と二人、沈黙が続く。

妹が、
「あたし、診察室の外で待っていたほうがいい?」って、私に訊く。
「ううん、一緒に入って」とこたえる。
妹は気遣ってくれてるけど、私としては、今の私の状態を知ってほしいって思った。

診察室に呼ばれて、初めて会う精神腫瘍科の先生が目に入った途端、また涙があふれる。
止まらない。
だけど今度は、安心の涙。
パニックの怖さは、もうほとんどない。

そのあと、先生と話をしたのは30分くらいかな。もう少し話したかな。
「もう、注射ってほどじゃないみたいだから、お薬出しますね」と言って、
ソラナックスとレクサプロを出してくれた。

診察室を出る頃には、もうかなり落ち着いていた。
病院の近くでだいぶ遅めの朝ごはんを食べて、ソラナックスを飲むと、
あっという間に、頭がぼんやりしてきた。
体中の緊張が解けていく。気持ちがいい。

あさ乗ってきた地下鉄の恐怖が嘘のように、帰りは穏やか。
シートに座って、やんわりと目をつむる。
今日も妹のところへ泊まらせてもらうことにした。

地元の駅に着いたのは、午後の3時ころ。
妹とは地元の駅で別れて、その足で仕事へでかけて行った。
私はといえば、やっぱりまだ、ひとりになる勇気がない。
妹は昼間に仕事を抜けた分、夜は遅いかもしれないし、義弟は出張で今夜は留守。

駅前のカフェで一休みしよう。
カフェの2階で窓越しに座って外を眺めるうちに、眠くなってきた。
久しぶりの眠気だな…。
カバンを膝に抱えて、テーブルの上に置いた腕の上に頭をもたげる。
気がついたときには、もう外が暗かった。

無事、生還…。
今頃になって、渇いた涙で目元がかゆい。
そうか、今日はすっぴんだ。
そういえば、髪の毛は? ドライヤーかけてないよ。

帰ろう。ワンちゃんと遊びたい。


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