ここちよい私を探して ~乳がんになんか負けない

2014年7月、乳がんと診断されました。 全摘手術して、抗がん剤、放射線を経て、ホルモン療法真っ最中。 そして2016年、ようやく本格的に社会復帰! 楽しいこと、うれしいこと、これからたくさんありますように。

2014年08月

今日は土曜日。
妹たちも仕事が休みっていうことで、退院祝いに焼肉食べに行こうってことに。

マンションから近くのショッピングセンターの中にある焼肉屋さん。
お店は広くてきれいで、いい感じ。^^

いや~、久しぶりの肉!
いっぱい食べたー!
うまかったーー!
ビールも飲んじゃった!

しあわせだ~~。

と、
帰りは、満腹のおなかをゆらゆらさせながら歩いて帰宅。

おっと、道を横切って歩いてたら車が来たよ~。
早く道渡らなきゃ、

と、

小走りしはじめた、そのとき!!

うぎゃっっ、胸のキズにひびく~~。


退院してから、小走りしたのって今日が始めてだったのか。
それにしても、痛かったな…。(~_~)


退院の前日、
キズの上に貼ってあった透明のフィルムを剥がしたあと、
そのキズの上には、細くて小さな絆創膏みたいなテープが何本も貼られていたけど、
何度かお風呂に入るうちに、それもだんだん剥がれてきた。

もういらないかな、とも思うんだけど、
「ムリに剥がさないでね」って言われたしな。
だから、根性のあるヤツはまだくっついてる。

左胸のキズは、そのまま上から見下ろすようにして見るのは、特に何ということもないんだけど、
鏡に映った上半身を正面から見るっていうのは、なかなか出来なかった。

以前までここにあった自分の身体の一部が、そこにないって、やっぱり怖い。

それと…、

まだ手術前に、色々検査をしてもらった病院で、乳がんの冊子の挿絵を見たときの、あの嫌悪感が思い出されて、お風呂に入るときも鏡を見ることは避けていたんだ。
そのときの記事はこちら

けどね、
見ちゃいましたよ。

あの冊子の中で、胸にばってん書かれて、しょんぼり泣いてるあの人。
今の私は、あんな感じなのかなぁ。

もう思い出すのはやめ! しょんぼりなんてしてないよ。

よく見れば、私の胸、左目つぶって
ウインクしてるじゃん!!
絆創膏のまつげもあるよ。ちょっとだけだけど。


退院して、
妹夫婦のところへお世話になりはじめて2日目。

妹たちは、
普段は使っていない部屋をひと部屋、自由に使えるように準備してくれて、
エアコンもあるし、クローゼットもあつらえてくれて、快適。

病院からそのままここへ退院して、入院の荷物もそのまま持ち込んだけど、片付けも簡単に完了。

今日は月曜日なので、
妹たちは朝から仕事へ出かける準備。

私はといえば…、
夕べは、左胸のキズが痛くてあまり眠れず。
起きているときは痛くないんだけど、布団に横になると痛い。

少しは寝てるんだけど、しばらくすると痛くて目が覚めちゃう。
夜中に何度も目覚がめた…。

横向きで寝てみようかと思うけど、そうするともっと痛くて、やっぱり上向き。
お気に入りのハートのクッションも役に立たず。
ぐっすり寝たいなー。頭は寝たがっているんだけどなー。

そういえば、
病院で、再建で入院してたお隣さんだった人が、よく看護師さんにそんなこと言ってたな、って思い出した。
「体を起こしてるときは大丈夫なんだけど、寝るといたいの」って。
これのことだな、きっと。

あさ、6時半ごろにはリビングに起き出して、その後、妹たちを送り出す。
ここには、ポメラニアンのワンちゃんがいるんだけど、一緒に連れてっちゃったから、慣れない家にひとり。
慣れない犬とふたり、は、もっと困ったかもしれないけど…。

慣れないのは家だけじゃなくて、
この家の周りのことも全然知らないから、近所に散歩に出かけることにした。

けど、外は暑いし、涼しいところがいーな、ということで、
マンションの窓から見えるショッピングセンターへ。

行って見たらすごく大きい。
大抵のことは、ここでできちゃうな。
レストラン、ファッション、家電、本、食品、スーパー、ペットショップ、スポーツクラブ、
病院、銀行、郵便局…、あとなんだっけ…。
そうそう、一番広い通路には、トヨタの車がずらーっと並んでる。
けどこれって、どうやってココまで入れてるんだろ。
広い場所だけど、2階だし、屋根あるし…。搬入用のエレベーターが近くにあるのかな。

一番気に入ったのは、オープンスペースのカフェ。
久しぶりに甘いものが食べたくなって、フレンチトーストとハーブティーを注文。
はちみつって、こんなに美味しかったけ。甘いって、しあわせだなー。

そして、再び散策。
おや? ソファーがいっぱい並んでるぞ。
と思ったら、車のシート。レカロシートだ!

どこかに店舗があるのかな?
みんなくつろいでるよ。座っちゃお。いい感じ~~。
大きなガラス窓に面して、ひろーい通路の真ん中で、ゆったり。

そして、超寝不足の私は、
レカロシートに包まれて、そのまま眠りに落ちて行った。


「朝の10時までにはベッドを空けてくださいね」といわれたので、
それまでに着替えと荷物のまとめをして、退院準備。

ドレーンが抜けたとはいえ、左手はまだまだ動かないし重いものも持てないから、
なるべく右手ばかりを使う。
それでも少しは左手を使っちゃうし、やっぱり痛いから、休み休みゆっくり準備。

今回もまた、妹夫婦が車で迎えに来てくれる。
退院直後はひとりで過ごすのはやっぱり少し不安だし、体が不自由なことも多いから、1, 2週間は、妹たちのところに寄せてもらうことにした。

この病室の方たちとも、ひとまずバイバイ。
みんないい人ばかりで、沢山おしゃべりしてお友達になれた。
病気のことはもちろん、家族のこと、お仕事のこと、あとはなんでもないこともおしゃべりして、楽しかったな。

大部屋って、気遣いしたり、周りの音が気になったりしてイヤ、っていう既成概念がまるごとすっかりふっとんだ入院生活。
9泊10日って、いまどきの入院期間にしたら長いほうだと思うけど、いい人たちばかりでホント良かった。

お隣さんは、
昨日が手術の日で、夕べは別の部屋にお泊り。
残念だけど今日は会えそうにないから、おき手紙を書いておく。読んでもらえるかな。

あとのもうお二人ともメールの交換できたし、退院しても、たまには連絡させてもらおう。
しばらくのお別れ。

なんか…、
慣れ親しんだ我が家から独立させられて、独り、闘病生活という大海原に飛び込んでいく、そんな感じ。

ほら、
「キタキツネ物語」で、フラップとレイラが、自分の5人の子どもたちに襲い掛かって、巣から追い出して独り立ちさせる、あんな感じ。
この映画、去年、「キタキツネ35周年リニューアル版」が公開されたけど見てないな。
35年前の大ヒットのときは、テレビで見て泣いたっけ…。まだ10代の頃か。
その頃の自分、「独り立ち」っていう意味、どのくらいわかってたのかな。

けどね~、
別にいま、私はここで襲われているわけじゃないし、
確かに「闘病生活という大海原」は眼前に広がっているけど、キタキツネみたいに大自然の猛威と隣り合わせっていうわけじゃない。

今日だって、迎え入れてくれる身内がいるし、
この病院とも、これからの治療の面倒を見てもらってお付き合いは続くわけだし。
今の私にあるのは、ただの「不安」。
小さいキタキツネがいきなり直面する大自然の猛威にくらべたら、穏やかなもの。
この日本で、背後から猛禽類に襲われて食べられちゃったりしないもの。たぶん…。

わかっちゃいるが…。


手術後ひと月程度すると、病理検査の結果が出るらしい。
手術前に検査はしてるけど、実際にモノを顕微鏡で見て、はっきりと診断が出る。
その後、それを踏まえて治療の方針を決めて行く。

抗がん剤治療はするつもりでいるけれど、始まるとしても10月の半ばくらい。
それまでは、ゆっくりと過ごしながら、腕のリハビリに励んでいよう。
映画でも、みるかな…。(^^)


夕べ、主治医のK先生が病室に来て
「明日ドレーン抜きましょう。もうきれいになってるし、それで問題なければ明後日くらいには退院かな」って言ってくれた。

そして、今日の午前中。
先生たちが大勢で回診中に、「今日はドレーン抜きますね~」と。

えっと、確かこの先生、
手術前日にセンチネル生検準備の注射をしてくれた先生だ。
すごい痛くて、うめき声出ちゃった、あの注射。

「はーい、…」
え? いま? 
なんかずいぶんと大勢の先生たちが、ベッドの周りにいるけど…。
ありゃ? 主治医のK先生はどこにいるんだろ…。キョロキョロ。

ベッドに横になって、
みんなとオソロの、パジャマのボタンを外すと、
左右両側からそれぞれ2本、4本の手が伸びてきた。
けど、K先生の手じゃないよ。

まずは、
キズの上を大きく覆うように貼られている、透明の薄いフィルムを剥がす。
イタタタ。肌が引っ張られて痛いよー。

傷口は糸で縫っていないから、
身体の中心付近から左のわきの下の方へ伸びる、1本のくねった線のキズがあるだけ。
もう、だいたいきれいに合わさっていて、その合わさっている谷間を埋めるように黒いものがすーっと細く乗っている。
固まった血。
切ったあとに透明のフィルムを貼り付けて、術後の出血はたったこれだけかー。
なんかおもしろいなー、って思いながら傷を凝視。
あのフィルムどうやって貼り付けたんだろう…。
サロンパス貼るだけでも、よれちゃって失敗するのに。

フィルムを取ったあとは、キズの上に細いテープを貼る。
長さ3cmくらい、幅は4mmくらいのベージュ色のテープを、
左胸を横断しているキズに対してだいたい直角になるように、数センチ間隔で貼り付けていく。

4本の手は、私の目の前でせわしなく手際よく動いている。
「これ、ムリにはがさないでね。自然に取れるまでそのまま貼っておいて」って言われた。
粘着力、つよそーだな。
はがれないでね。テープさん。

そしてドレーン。
アンダーバストの辺りから2本のチューブが伸びてる。
もう、アンダーもトップもないけどさ。

まずは1本目を、しゅるしゅる~っと引き抜く。
痛くもなんともない。
そして2本目。しゅるしゅる~。

あとで、もれてきちゃうかも知れないから、ドレーンの刺さってた穴の上にガーゼを置いて、テープで留める。
おしまい。

作業の途中、大勢の人をかき分けて後ろのほうからやってくるK先生が見えたけど、
もう終わっちゃったよー。

ドレーンが抜けたら、体が動かしやすくなった。
どうやら、あのドレーン、
先生が言うには、神経の近くを通っちゃっていたらしく、じっとしていても左腕と左わき腹が痛ダルかった。

それが、、、
かるーい! 
歩いても変な痛みがないからスタスタ歩けちゃうし、体をまっすぐにできるよ。

テープで貼ったガーゼも汚れてくることもなく、順調順調!

明日は退院だ!


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